「体にいい」と聞くと、つい毎日毎日食べようと思ってしまいがちですが、何でも「過ぎたるは及ばざるがごとし」。ほどほどに食べたほうがいい食品もあります。

そんなことを、女性セブンが「食べすぎると毒に変わる食品ランキング」として特集していました(2021年11月)。1位のひじきは、私も毎日食べるといいかなぁと漠然と思っていたものだったので、びっくり!管理栄養士や医学博士・医師など専門家15人に聞いた結果だそうです。

◆「食べすぎると毒に変わる食品ランキング」と理由◆
(点数でランクを決めたので、同ランクの物もある)

1位 ひじき・・・ミネラルや食物繊維が豊富だが、ヒ素が含まれている(イギリスでは2004年に食べないよう注意が出された。日本も同程度のヒ素が含まれる。1日4.7gぐらいなら食べても問題がないと言われる)。またヨードが多く、食べすぎると甲状腺機能が低下する可能性もある。

ご存じですか?「ひじきに鉄分が多い」というのは、今は間違いです。2016年に、15年ぶりに「日本食品標準成分表」の改訂版が出されたときのひじきの鉄分は、以前の1/9ほど。昔は、鉄の鍋でひじきを茹でていたから鉄分が多かったと言われています。

2位 まぐろ・・・DHAやEPAが豊富だが、食物連鎖の上位にいる大型魚で、メチル水銀の含有量が心配される。食べすぎは認知力低下や心血管疾患の恐れがある可能性がある。

3位 じゃがいも・・・糖質が多いので1日1個(100g)ぐらいまでにする。また芽や緑色になった部分に含まれるソラニンによる食中毒も多い。さらに、じゃがいもの加工品(ポテトチップスやフライドポテト、じゃがいもの菓子など)には、高熱で調理したこで生まれる、神経毒性が疑われるアクリルアミドが含まれていることが多い。

4位 柿・・・糖分が多いので1日1個ほどに。食べすぎは血糖値が上がりやすい。カリウムが豊富で、高カリウム血症のリスクもある。

5位 ぎんなん・・・ミネラル・食物繊維が多いが、MPNという強い神経毒性があり、子どもは10粒、大人は40粒以上は危険。

6位 みかん・・・糖分が大変多いので、1日1~2個程度が目安。

7位 トマト・・・アセチルコリンという成分がかゆみなどを起こすことも。シュウ酸(胆石の原因)も含むので、食べすぎには注意。葉と茎は毒性があるので、要注意。

8位 玄米・・・白米より断然多くの栄養が含まれているが、摂り過ぎると消化が悪くなり、胃腸障害や下痢の原因にもなる。

8位 ナッツ・・・脂質やカロリーが多いので、1日20gを限度としたほうが良い。栄養過剰になる。

10位 大豆食品全般・・大豆に豊富な不溶性食物繊維は、腸内の水分を吸収するので食べすぎると便秘になることもある。大豆ミートなどの加工品は添加物も多いので要注意。

10位 納豆・・・プリン体が多い1日1パック程度が良い。

12位 ヨーグルト・・・ビフィズス菌を摂り過ぎると耐性ができてしまい、胃腸がかえって弱くなるという研究結果があった。

12位 ドライフルーツ・・・栄養もあるが、糖質が多いので1日30gぐらいまでに。

12位 アブラナ科の野菜全般・・健康効果は非常に高いが、スムージーや青汁などでの大量摂取は、チオシアン酸塩という成分がヨウ素の摂取を阻害するので、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性もある。

12位 豆腐・・・胃腸の弱い人は、レクチンが胃腸を荒らしたり、フィチン酸がミネラルの吸収を阻害することもあるので、週に1,2回程度が良い。

12位 赤身の肉・・・食べすぎは腸内環境を悪くし、免疫力低下にもつながる。食べるときは野菜も一緒にたくさん食べると良い。

12位 100%果汁ジュース・・・ジュースにすると食物繊維は取り除かれ、果糖の摂取が多くなる。

★これらの食品は、それぞれ栄養もあるので、食べ過ぎたりせず、適度に摂れば大丈夫です!念のため!