うっかり玉ねぎを放置して、芽が出ちゃった!っていうこと、ありますよね。私もたまにあるのですが、そんな時は、もし芽が3㎝とか5㎝以上出ていたら、水耕栽培をしています。

玉ねぎの芽(ネギのように伸びる部分)は食べられない、とか、毒性(毒素)や発がん性があると思っている人もいるようですが、そんなことは全くありません。芽を大きく育てて、芽(葉)を食べるための「葉玉ねぎ」「葉つき玉ねぎ」(下の写真)にする育て方もあるぐらいです。

葉玉ねぎ

玉ねぎの水耕栽培のやり方は、とても簡単!
まず、玉ねぎがちょうど乗るようなビンなどを探します。そして、水を入れて玉ねぎを乗せるのですが、このとき水は、玉ねぎの根が出るあたりに触れるぐらいまで入れます。

玉ねぎの芽3

水につけると、たいてい1日ぐらいで根が顔を出し、すぐに伸びてきます。こうなったら、もう大丈夫。あとは芽が伸びるのを待つだけ。ときどき水を変えます。(あまり日光に当てなくてもいいようで、直接陽の当らないキッチンでもグングン伸びます)

下は、水につけて3日ぐらいした玉ねぎ。たくさんの根が出て、3㎝ぐらいだった芽があっという間に15㎝ぐらいになりました。

玉ねぎの水耕栽培

玉ねぎも球根なので、湿度や温度などの条件が合えば芽が出るのは自然な事。それを「芽止め剤」など薬剤を使って芽が出ないようにして売っているものもあるそうです。私は生活クラブ生協やオーガニックのものを売っている自然食品店などで、無農薬の玉ねぎを買うことが多いので、薬剤の心配はない代わりに、うっかりすると芽が出た玉ねぎに・・・。

でも水耕栽培は、子どもの頃やった水仙やヒヤシンスを思い出して楽しいですよ。

芽(葉)の食べごろは、20㎝ぐらいに育った頃。伸びすぎると固くなって美味しくないようです。切った後も、また芽が伸びてくるので、そのまま置いておきます。

食べ方で簡単なのは、長ネギのように小口切りにして薬味に使うこと。長ネギに似た味と色で、あまり違和感がありません。育てているハーブを摘んで使う感じで、とても便利です。

玉ねぎを育てている農家さんでも、保存している玉ねぎから、冬から春になるぐらいに芽が出てどんどん伸びることがあり、そんなときには土に植えて芽を伸ばして、調理して食べているそうです。農家の知恵ですね。

おいしいのは、「ネギぬた」のような酢味噌和えだそうです。
こんなレシピがありました。
◎ 「ぬた~玉ねぎの芽を使った農家レシピ~先人から習う」https://blog.goo.ne.jp/organicvege/e/4c8493fe64cbc6bc17162acbd9e3898c

他にもあります。
◎オリーブオイルで炒めるだけのレシピ
・「玉葱の芽の美味しい食べ方」
https://cookpad.com/recipe/812864

◎お肉に巻いて焼くレシピ
・「旨い!!玉葱の芽の美味しい食べ方」
https://cookpad.com/recipe/2187447
(このレシピの作者によると、芽が15㎝ぐらいまでだったら、玉ねぎ(球根の部分)もまだおいしく食べられる、ということです)

こんなレシピを見たら、もう、玉ねぎから芽が出てきても、あわてて捨てる必要はないですね。楽しい玉ねぎライフを楽しみましょう。