食品添加物とは、香料や発色材、うまみ調味料、保存料、漂白剤などのこと。日本で許可されている食品添加物は大変数が多く、海外で体に悪いからと禁止になっているものも使用されています。

無農薬野菜や果物の宅配サービス会社では、無添加食品や食品添加物の少ないものを企画生産して宅配していたりします。日本の厚生省よりかなり厳しい独自の基準を設けているところさえあります。

私たち生活者も、食品添加物のことを少しでも勉強して、安心できるものだけを食べたいものです。

食品添加物に気をつけたい理由

たとえば、着色料。タール系着色料というのは石油から作られているのですが、日本で許可されていても、アメリカ・ヨーロッパでは使われていないものも多くあります。

赤色104号、赤色105号、赤色106号、緑色3号などの着色料は、日本以外のほとんどの国で使用禁止です。赤色106号は、特に発がん性が強いと言われます。鮮やかな色の加工品などを買うときには、注意しましょう。

食品衛生法によって、使用した添加物の表示が義務づけられているのですが、原材料にすでに使われていて最終的な食品にはあまり効果がない「キャリーオーバー」の添加物、製造過程で中和されたりして、ほとんど残らないと言われる「加工助剤」などは、表示しなくてもいいことになっています。

また、栄養強化のために使うと、たとえば毒性が認められている乳酸カルシウムなどでも表示が必要なくなります。(ph調整目的だと、表示が必要です)

そして恐いのは、複合毒性。ひとつの添加物だけだとあまり毒性が強くなくても、3種類や4種類あわせて食べたりすると毒性が強くなることがあります。また添加物同士でなくても、たとえば発色剤とアミノ酸(肉や魚に含まれる)が結合すると、大変強い発がん性物質が生まれます。

毒性というのは、発がん性、アレルギー性などがあるということです。可能であれば、食品添加物はなるべく摂りたくないですね。

最近無添加を強調する食品が多く出てきたのは、このようなことがあるからです。できるだけオーガニック食品や自然食品、無農薬野菜や果物を食べるといいのですが、それでもいろいろなところで買い物をする機会もあります。食品添加物のことを少しだけでも勉強して、食品のラベル表示をチェックする習慣を身につけたいものです。

食品添加物の落し方

無添加食品、自然食品でないものを食べる機会も多いでしょう。食品添加物を少しでも落す方法を実行すると、少しは違うかもしれません。

基本的には、お湯に通すことで少し食品添加物は落ちます。ハム・ソーセージなどは、数秒で良いのでお湯に通すといいと言われます。炒めたり、煮たりするときにも、その前に湯通しをサッとしましょう。

練り物は、下ゆでをしてから使いましょう。

漬物などは、袋の中の水溶液に多く添加物があるので、何回も洗いましょう。また色がついているものは、風味を気にしなければ水に5分以上漬けておきましょう。

インスタントラーメンには、「かんすい」などの添加物が入っています。なるべく麺にかける湯は捨てて、スープを別の熱湯で溶いて、あわせましょう。

また唾液には、発がん性物質の解毒作用があります。食事は、なるべくよく噛んで食べるようにしましょう。さらに食物繊維は、悪いものを吸収して便と一緒に排出します。食物繊維の多い食事をしましょう。

着色料・保存料・甘味料・増粘安定剤について

食品の着色料とは

食品の着色料とは、食品の色を一定に保って、加工や保存による変色や退色を補う役割をする食品添加物です。ハムやお菓子、お漬物、たらこなど、いろいろな物を鮮やかな色に見せるように使われます。

着色料には、合成系着色料と天然系着色料があり、合成系着色料の中でも赤色○○号、青色○○号などと表記されるタール系着色料(石油を原料とする)は、毒性が問題となっているものもあります。

天然着色料の例:
アナトー色素(黄橙の色素)は、ベニノキ科ベニノキの種子の被覆物から抽出されます。ハム、ソーセージ、パン粉、チーズ、マーガリンなどに使われ、表示は「着色料(アナトー)」。発ガン性は認められていません。

カラメルは、砂糖、ブドウ糖、でん粉加水分解物、糖蜜などを熱処理するなどして作られ、アルコール飲料、コーヒー、乳飲料、ソース、しょうゆ、などに使われます。「着色料(カラメル)」、または「カラメル色素」と表記されます。

β―カロテン(プロピタミンAとも言われ、黄色系色素)はβ-イオノンから作られますが、カロテンは天然に広くあり、人参、トウガラシ、小松菜などの緑黄色野菜や卵黄、牛乳などに含まれています。マーガリンなどの油脂食品や、水性食品の乳化剤として使用されます。表示は、「着色料(カロテン)」、または「カロテン色素」。安全性が確認されています。

銅クロロフィルは、天然の葉緑素(クロロフィル)から作られる着色料で、緑色に着色します。天然葉緑素に比較すると、光や酸に対して安定していて、脱臭効果、口臭予防効果があります。チューインガム、寒天のゼリーなどに使われます。表記は「着色料(銅クロロフィル)」。

コチニール色素は天然着色料で、原料がコチニール虫というカイガラムシ科の虫。表示は「着色料(コチニール)」または「コチニール色素」。

トウガラシ色素は、トウガラシの果実から得たカプサンチン類を主成分とする着色料で、橙~赤色に着色します。表示は、「着色料(カロチノイド)」または「パプリカ色素」。

タール系色素:
発がん性などがあるとして海外で禁止している国があるタール系色素は、赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、青色1号、青色2号、黄色5号、緑色3号

食品添加物の保存料とは

保存食品というと、昔から塩やスパイス、砂糖などを利用してきましたが、今は食品を長持ちさせるために保存料の添加物を使います。

保存料は、食品を保存するだけでなく、食品の腐敗や変敗の原因となる微生物が増えないような効果があり、また有害細菌の繁殖を抑えるので食中毒予防ともなります。さらに食品の風味を損なわない効果もあります。

主な保存料:
安息香酸ナトリウムは、水によく溶けて、カビや酵母、好気性菌が増えるのを抑える役目をします。マーガリンや清涼飲料水、しょうゆなどに用いられます。表示は「保存料(安息香酸Na)」。

ソルビン酸カリウムは、水に良く溶け、カビや酵母、好気性菌の発育を予防します。けれども菌の量が多くなってしまうと効果が少なくなるので、衛生的な環境などといった条件が必要です。発色剤の亜硝酸ナトリウムと結合すると、発がん物質となることが知られています。ハム、ソーセージ、ベーコン、ヨーグルト、麺類などに使われます。

亜硫酸塩は漂白剤としても使用される食品添加物。かんぴょう、ゼラチン、果実酒、エビのむき身、天然果汁などに使用されます。胃腸への刺激があり、発がん性が疑われています。

食品添加物の甘味料とは

甘味料も、とてもよく使われている食品添加物です。虫歯予防やダイエットを気にする人のために、砂糖やハチミツなどではなく、カロリーの低い合成添加物の甘みを食品に使うようになってきました。

甘味料には2タイプあります。

ひとつは、D-キシロースなどの低甘味度甘味料で、砂糖よりも低甘味。加熱によって変化します。もうひとつは、高甘味度甘味料で、砂糖の10倍以上の甘味があるため、主に低カロリー甘味料として使用されます。

キシリトールは、甘みは砂糖とほぼ同等ですが、冷涼感のある爽やかな甘み。ガムや錠菓、飴、チョコレートなどに使用されます。

アスパルテームは、人工甘味料パルスイートとも言われます。甘さは、砂糖の約200倍。砂糖のような、さわやかな甘さです。果実のフレーバーを際立たせる効果もあります。ダイエット甘味料としてやヨーグルト、アイスクリーム、菓子類、炭酸飲料など、幅広く使用されています。

アスパルテームを使用した加工食品には、「甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)」という表示が必要です。これは、「フェニルケトン尿症」の乳幼児が接種すると脳に障害のでる恐れがあるので摂取量を管理する必要があるためです。アスパルテームに、動物実験では脳の異常が見られています。

ステビア抽出物は、南米原産の植物、ステビアの葉から抽出され作られます。砂糖の約300倍の甘みで、ほかの糖質甘味料と併用すると甘みの質が良くなるため、多くは他の甘味料と共に使用されます。ダイエット食品に良く使われます。妊娠障害を起こす不安が言われています。

甘草(カンゾウ)は、佃煮やふりかけ、めんつゆ、しょうゆなどに使われますが、多量に摂ると心臓・腎臓・骨格筋に障害をもたらす恐れがあります。

サッカリンは、ガムやお菓子類、煮豆、漬物などに使われますが、動物実験では発がん性が見られています。

食品添加物の増粘安定剤とは

増粘安定剤とは食品の粘度を増強したり(ソースなど)、ドレッシングの乳化や分散を安定させるための食品添加物です。他には、ゼリー状に固化する作用(ゲル化)があり、寒天、こんにゃく、豆腐、ゼラチンなどに使われます。

食品に適度な弾力性を持たせるので、ハム、ソーセージ、冷凍魚、スポンジケーキ、アイスキャンディーなどに添加され、食感やおいしさ、品質向上の働きをします。

最近は、食物繊維としてファイバー強化食品にも利用されています。

使用する目的によって名称が違い、粘性を高めるために使うときは「増粘剤」、液体を固めるために使うときは「ゲル化剤」、そして食品成分を均一にして安定化するために使うときは「安定剤」と表示されます。

カラギナンは、アイスクリームやゼリー、スープ、ハム、ドレッシング、ジュースなどに使われますが、使用目的によって「ゲル化剤(カラギナン)」、「安定剤(カラギナン)」というように表示されます。

アルギン酸ナトリウムは、アイスクリームや餡、冷凍食品などに使われますが、動物実験で赤血球の沈降促進や心臓などへの障害が見られています。

ペクチンは、昔からある耐熱性にすぐれたゲル剤。ジャムや菓子ゼリー、クリームチーズなどに使用されます。表示は、「ゲル化剤(ペクチン)」「安定剤(ペクチン)」などです。

キサンタンガムは、ドレッシングや佃煮、たれ類、いかの塩辛などに使用されます。「増粘剤(キサンタンガム)」「安定剤(キサンタンガム)」などと表記されます。