欧米でも人気のある、エキゾチックな色の「ゴールデンミルク」(ターメリック・ラテ)は、実はインドが発祥。体調不良などの時にインドの家庭でよく飲まれています。ターメリック(ウコンのこと。より正確にはアキウコンの英語名)が必ず入っていて、あとは2,3種類のスパイスを入れます。

ゴールデンミルクS1

『ナチュラルな抗生物質』とも言われるターメリックは、その素晴らしい効能からアーユルヴェーダでも長い間使用されてきました。ターメリックに含まれるクルクミンという成分にはパワフルな抗炎症作用、そして抗酸化作用があり、ターメリックは免疫力強化や消化促進などの効能があります。

さらにターメリックには、認知機能の低下を防ぐ効果があるという研究結果も多く出ていて、認知症予防にもなる可能性があります。

このレシピではターメリックの他に、ジンジャーパウダー、シナモンパウダー、そして黒コショウを入れますが、ジンジャーパウダー、シナモンパウダーにも、素晴らしい効能が共通してあります(殺菌効果、抗炎症作用、消化促進、血流を改善して体を温める、脂肪燃焼を促進する作用など)。そして黒コショウは、クルクミンの吸収率を高めます

※ クルクミンは油に溶けやすいので、ヘルシーな油(亜麻仁油、ココナツオイル、オリーブオイル)などを入れるのもいいでしょう。吸収率を高めます。
ターメリックの1日の摂取量は、1g~3g以下が推奨。大量に摂ると胃の調子が悪くなったり、肝臓に影響があったりします。
※ターメリックには胃酸の分泌を促す作用があるので、胃潰瘍、胃酸過多の人は避けたほうが良いです。また胆道閉鎖症の人にも禁忌です。

すでにスパイスなどがブレンドされた「ゴールデンミルク」スパイス/キットも売られていますが、手持ちのスパイスで簡単に出来てしまいます!下のレシピの、【ゴールデンミルク・ミックス】を多めに作っておいて、好きな時に効能いっぱいのゴールデンミルクを楽しみましょう。

◆材料(作りやすい量)

牛乳(または豆乳など)人数分x150㏄または200㏄
はちみつ(またはメープルシロップ・黒糖などの砂糖)適量

【ゴールデンミルク・ミックス=スパイス4種類】
ターメリックパウダー 大さじ2
ジンジャーパウダー 大さじ1
シナモンパウダー  小さじ1
黒胡椒   小さじ1/2

お好みでホールスパイス1種類
クローブ、カルダモン、スターアニスなど

牛乳は、豆乳や、アーモンドミルクなど植物性ミルクでも良いです。
甘みは入れたほうが美味しいので、はちみつや、メープルシロップ、砂糖(黒糖などがおすすめ)などを適量入れてください。

◆作り方レシピ

(1)【スパイスを作る】4種類のスパイスを混ぜる。

(2)牛乳(または豆乳など)を弱火にかける。

(3)少し温まってきたら、(1)のスパイスと、お好みでホールスパイス1種類(クローブ、カルダモン、スターアニスなど)を加える。

(4)ホイッパーでよく混ぜながら、良い香りがするまで、弱火で煮だす。(目安は5分ほど)

牛乳(または豆乳など)は沸騰させないこと。万が一沸騰させたら、舌触りが悪くなるので濾して飲むといいでしょう。

(5)カップにはちみつ(あるいはメープルシロップや黒糖など)を適量入れ、(3)を加えてよく混ぜれば、出来上がり。

◆このようにビン(または缶)に入れておけば、いつでも手軽に作れます。このレシピの分量なら、本当に小さい容器で大丈夫です!

ゴールデンミルクS2

◆スパイスは、やっぱり有機のものがいいですよね。下の写真は、冨澤(TOMIZ)で購入した有機スパイスです。

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