最近は海外の食品が手頃に買えるお店(例えば、カルディや成城石井など)が増えています。可愛い素敵なパッケージのものが多くてついつい買ってしまいますが、身体にいいヘルシーな食品を求めるなら、やっぱり内容や成分(Ingredients)を裏面や横面のラベルでチェックしたいものです。

そこで海外食品のパッケージ・ラベルの読み方や、どこに気をつけたほうがいいのか少し紹介します。

食品の、使用原材料や成分表記の読み方

海外の食品も、日本と同じように原材料や成分の表記は、使用量の多い材料・成分から書かれています。中には3番目や4番目に「Sugar/砂糖」などとあって、びっくりすることもあるので、初めての製品・加工食品を買う時は必ず読みましょう。

気をつけたい、パッケージの表に書いてあるキャッチーなフレーズ

Natural:必ずしも製品が「ナチュラル」だという意味ではありません。製造過程で、フルーツや穀物類など自然の産物を使用してればNaturalと書くことができます。

Organic(オーガニック);これだけでは、製品がヘルシーなものかどうかは分かりません。例えばオーガニックの砂糖が含まれていることもあります。

Light(ライト/軽い):lightと書いてあるものは、カロリーか脂肪のどちらかが少なくなっていますが、中には、水分を減らしただけのものもあります。脂肪を減らしても、糖分が添加されていることもあるので、ラベルの成分表記を確認しましょう。

No added sugar(砂糖不使用):いわゆる「砂糖」は入っていなくても、砂糖の代替品が添加されていることがあります。代替品の中には、発がん性が疑われたりするものもあるので要注意です。また素材に糖分が多く含まれているものもあります(フルーツには果糖)。糖分を気をつけている人は、注意したい表現です。

Low-calorie(低カロリー):同じブランドのオリジナル製品に比べて、カロリーが3分の1以下であれば、Low-calorieと謳えます。オリジナル製品がどのくらいのカロリーなのかが問題になります。

Low-fat(低脂肪):こう書いてある製品は、「脂肪分は低い」のですが、糖分が増えている場合も多くあるので要注意。成分リストをしっかり読んだほうがいいかもしれません。

Low-carb(ロカボ):Low-carb Diet(低炭水化物ダイエット)が体にいいと人気ですが、このLow-carbの表示だけでは、その加工食品がヘルシーかどうか分かりません。炭水化物が少なくても脂肪や砂糖が多いこともあります。ナッツ類も意外とカロリーがあります。

Multigrain(マルチグレイン):2種類以上の穀物が含まれていることを意味しているだけで、精製された白い小麦粉に精製されていない全粒粉を何種類かほんの少しずつ混ぜてもマルチグレインと書くことができます。

Made with whole grains(全粒穀物使用):少しでも全粒穀物が入っていれば、こう表記できます。成分表を確認したほうがいいでしょう。最初の3つの成分に「全粒穀物」が含まれていなければ、ごくわずかしか入っていません。

Gluten-free(グルテンフリー): 最近日本でも良く見るようになったグルテンフリーの製品。グルテンフリーとは、小麦や、ライ麦、大麦などを使用していないということです。不健康な脂肪や糖分がかえって多く含まれていることもあるので、原材料・成分表記を確認しましょう。

Fortified or enriched(栄養強化):このフレーズは、製品に何らかの栄養素が加えられているという意味です。でも、強化されているからといって、必ずしもそれが身体にいいというわけではありません。添加物には発がん性のものもあります。

【参考】日本とアメリカなどの牛乳の違い
アメリカや欧米の国では、「Fortified Milk」または「Enriched Milk」としてビタミンD入り牛乳が売られています。これは、骨の生成にはカルシウムだけでなくビタミンDも必要なためです。効率よく牛乳を飲みたかったり、日光を浴びることでビタミンDができるのですが日光が足りない冬のアイルランドなどで必要とされているためです。(牛乳にも少しビタミンDが入っています)●日本では、生乳に何かを加えたら「牛乳」ではなく、「乳飲料」となってしまいます。いわゆる「牛乳」にはビタミンDは添加されていません。

Fruit-flavored(フルーツ味):果物が含まれていなくても、ケミカルな添加物でフルーツの味をつけている場合もあります。

Zero trans fat(トランス脂肪ゼロ):「1食あたり0.5グラム未満のトランス脂肪」が含まれていても、Zero trans fat(トランス脂肪ゼロ)と書くことができます。1食のサイズがとんでもなく小さい場合など、特に注意が必要です。

【参考】trans fat(トランス脂肪)について
トランス脂肪の摂取は、心臓病、炎症、悪玉コレステロールの増加、善玉コレステロールの減少につながるとして、アメリカでは2018年に使用が禁止されましたが、2018年6月以前に作られた製品は、2020年6月あるいは2021年まで流通が許されています。日本では、いまだに多くの製品に使用されています。