晩秋から冬が旬で、美味しくなる大根。茹でたり煮たりしてもおいしいですが、「大根おろし」には、消化を助け胃腸を整える働きがあるのは有名ですね。食べ過ぎや胃もたれのときに、大根おろしを食べる人も多いでしょう。

大根おろし1

実際に大根には、でんぷんを分解する「アミラーゼ」、タンパク質を分解する「プロテアーゼ」、脂質を分解する「リパーゼ」という酵素が含まれているので、主な栄養素の消化を助けます。

この特徴を活かした料理には、おろし蕎麦やからみ餅(でんぷんの消化を助ける)、鶏唐揚げのみぞれ和え、和風ハンバーグや天ぷらに添える(脂質の分解を助ける)、タコの揉み洗いに使う(タンパク質の分解を助け柔らかくする)などがあります。(下の写真は、しらすおろし)

大根おろし2

でもこの大根おろし、消化促進だけでなく、本当にいろいろな効果・効能が望めるので、毎日でも食べたいほど!特に辛み成分の「イソチオシアネート」には、最新の研究でも多くの効果が期待できることが分かりました。その効果とは、

※「イソチオシアネート」の効果
動脈硬化予防効果・・・抗酸化作用があり、活性酸素量を減少させ細胞新生を促す作用があるので、動脈硬化など、血管の老化予防が期待できます。
がん予防の効果・・・体内の解毒酵素の働きを高め、抗酸化力を高める働きがあるので、がん細胞の増殖の抑制効果が期待できます。
ダイエット効果・・・基礎代謝を高めるので、脂肪燃焼が積極的になることが期待できます。
アンチエイジング効果・・・抗酸化作用があり、老化の原因となる活性酸素を取り除く効果があります。
食中毒の予防効果・・・殺菌作用があります。

大根はさらに、カリウム(むくみ解消効果がある)が豊富で、ビタミンCや食物繊維も含むので、イソチオシアネートとの組合せで、ダイエット効果、便通改善効果、美肌効果、免疫力アップ効果なども期待できます!

この「イソチオシアネート」は、大根が害虫から身を守るためのものだと言われていますが、大根を切ったり、おろしたりすることで、このイソチオシアネート成分が生成されます。そして大根が成長する部分、つまり大根の下のほうに多く含まれており、その量は、葉に近い部分(青首のほう)の約6倍~10倍と言われます。(大根は、下の方が辛いですよね。それがイソチオシアネートなのです。)また若い大根ほど多く含まれ、大根が成長するに伴って減少します。

辛みが苦手な人は、大根の真ん中部分だと辛みと甘みが良いバランスで含まれているので、真ん中部分を大根おろしにして食べましょう。(ただイソチオシアネートの量は、大根の下の部分より減ります)天ぷらなどに添える大根おろしも、あまり辛くないほうが美味しいです。

また、大根おろしを長時間置いておいたら辛みが無くなったという経験はありませんか?「イソチオシアネート」は揮発性の成分です。だから、イソチオシアネートをたくさん摂りたいなら、食べる直前におろすのがおすすめ皮の周辺も栄養価が高いので、無農薬や有機栽培の大根なら皮も一緒におろすと、より良いでしょう。

大根のおろし方ですが、繊維に沿っておろすと細胞が壊れにくいので繊維を断ち切るようにおろします。具体的には、おろし金に垂直になるように大根を持って、グルグル回しながらすりおろします。

そしてイソチオシアネートは水に溶けやすいので、おろし汁も一緒に食べましょう。

さらに、レモン汁を少し加えると、イソチオシアネートが増えます。以前「名医とつながる!たけしの家庭の医学」でも紹介され話題になりました。レモンをかけると変色防止にもなります。レモン以外でも、ビタミンC豊富なカボスやスダチなどでも代用可能!辛い大根おろしが苦手な人で、レモンをかけたら食べやすくなったという人もいます。

※レモン汁の量は、大根5~10cmの大根おろしに15㏄ぐらいが目安です

また、最近販売されている大根にはあまり葉がついていませんが、大根の葉はβ-カロテンを多く含む優秀な緑黄色野菜。カルシウムが大変豊富で、鉄などのミネラルや、葉酸、ビタミンEなども含まれています。もし無農薬や、有機栽培の葉付き大根をみつけたら、ぜひ購入しましょう!

まとめ

【イソチオシアネートをたくさん摂るための大根おろしの作り方・食べ方】
・大根の下のほうを、できれば皮も一緒におろす
 (辛いのが苦手なら大根の真ん中の部分でもOK)
・食べる直前におろす
・おろし方:おろし金に垂直にあてて、おろす
・おろし汁も一緒に食べる
・レモン汁(すだち、かぼす)を少しかけて食べる

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