今日の夕飯どうしよう?と思ったとき、パパっと作れる炒め物は便利です。でも塩・コショウやオイスターソースだけの味付けでは、平凡になりがち。

そんなとき、ポン酢、あるいは、めんつゆでササっと作れる炒め物レシピを知っていると、とても便利!ちょっとしたものを加えるだけで、より美味しくなります。また時間のある時に「万能味噌だれ」を作っておくと、これを入れるだけで美味しい味噌炒めに!

炒め物の具は、肉(豚肉や牛肉、鶏肉)でも野菜・きのこ・長いも、お豆腐でも、冷蔵庫にあるものや好きなものでOK! 1人分だけでも、2人分でも4人分でも、これらの味付けにお任せです!

1.ポン酢+ニンニクだけで、さっぱり炒め物

ポン酢(=ポン酢しょうゆ)の炒め物は、さっぱり仕上がります。下の写真は、「豚肉×パプリカ」のポン酢炒め。

炒め物20231

美味しくするコツは、ニンニクすりおろしを少し加えること。あるいは、サラダ油などを熱するときにニンニクのスライスを入れてもいいでしょう。塩・コショウは必要ですが、他には、ポン酢とニンニクだけで、カンタンに美味しい炒め物ができちゃいます!

★たいていの「ポン酢」には醤油が入っています(=ポン酢しょうゆ)。ここで使うのは、「醤油の入っているポン酢」です。

▼下の写真は、「豚肉×長芋(拍子切り)×スティックブロッコリー」。長いもだけでも、しゃきしゃきした食感が美味しいです。好きな肉類(豚・牛・鶏など)+好きな野菜(1種類でも数種類でも)でいろいろ試してみてください。豚バラ肉でも、さっぱり食べられます。

炒め物(ポン酢)

【作り方レシピ】(1人分)
(1)フライパンで油(適量)を熱したら、お好きな肉や野菜を炒める。
(2)具材の色が変わってきたら、ポン酢=ポン酢しょうゆ(約大さじ1)・ニンニクすりおろし(小さじ1~/お好みで)を入れて炒め、塩・コショウで味を調えます。
 ◆ポン酢(=ポン酢しょうゆ)などの分量は、人数に合わせて増やしてください(4人分なら4倍)。

◎炒める油は、サラダ油やごま油など、お好みで。
◎ニンニクを生姜のすりおろしにすれば、また違う味が楽しめます。

2.ポン酢+ゴマ+生姜で、コクがあるのにさっぱりした炒め物

ポン酢(=ポン酢しょうゆ)と塩・コショウだけでもいいのですが、ゴマを足すとよりおいしくなります。このとき、ゴマだけでなく生姜も入れるのがコツ。

◎下は、「牛肉・玉ねぎ・ミニトマト」で。

炒め物バリエーション

【作り方レシピ】
(1)次の材料を混ぜて、タレを作っておく。
 ・ポン酢(=ポン酢しょうゆ)大さじ2
 ・酒       大さじ1
 ・すりごま    大さじ1
 ・おろししょうが 小さじ1/2
上のタレは2人分作る時の量です。一人分でもたくさん肉・野菜を炒めるなら、これぐらいでも。少ないなら半量にしてください。4人分なら、上の倍量で。
(2)フライパンで油(適量)を熱したら、お好きな肉や野菜を炒める。
(3)具材の色が変わってきたら、(1)を加え、サッと炒めて味をなじませる。

◎すりごまは、白でも黒でも、お好みで。
◎しょうがは、多すぎると味がきつくなるので注意。しょうがの代わりに、ニンニクでもOKです。

◆すりごまを、いりごまから作るなら、すり鉢で材料全てを混ぜると簡単です。

炒め物バリエーション

◆炒めるのは、本当に好きなものでいいです。例えば、よく作るのは「牛肉・ミニトマト・玉ねぎ」とか「豚バラ肉・キャベツ・玉ねぎ」などの組合せ。

野菜は、ピーマン、もやし、アスパラガス、人参薄切り、セロリなど何でもOKですが、もやしは、シャキシャキ感がおいしいので炒めすぎないように。長ネギの細切りセロリの葉など、柔らかい葉物なども炒めすぎ厳禁。タレを加えたあとでフライパンに入れ、炒めてもいいです。大葉を加えても美味しいようですよ。

3.めんつゆ+みりん・酒で、誰でも味が決まる!簡単炒め物

めんつゆは、炒め物にも便利で、ニンニクか生姜のすりおろしを加えただけでも、それなりの味になりますが、みりん・酒・すりゴマを加えると、とてもおいしくなります。

◎下は、「牛肉・ブロッコリー・しめじ・木綿豆腐」を炒めたもの。冷蔵庫のお掃除になりました!(具材があまりないときは、「牛肉とネギだけ」でも美味!)

めんつゆの炒め物

【作り方レシピ】 (2人分ぐらいの肉・野菜のとき)
(1)フライパンで油(適量)を熱したら、お好きな肉や野菜を炒める。
(2)具材の色が変わってきたら、みりん・酒(各大さじ1)を加え、軽く炒める。
(3)めんつゆ(大さじ2)、すりゴマ(小さじ1)を加え炒める。
◆めんつゆは、2倍濃縮のもので大さじ2。3倍濃縮のめんつゆなら、若干増やしてください。

1人分のときは、みりん・酒・めんつゆ・すりごまの量を少し減らすが、あるいは半量にしてください。
◎すりゴマは、あれば白、なければ黒でもいいです。
◎柔らかい葉物野菜などを加えるなら、(2)でみりん・酒を加えて軽く炒めた後に入れ、サッと炒めます。

4.「万能味噌だれ」で簡単に、肉と野菜の味噌炒め!(炒め物以外にも便利!)

味噌炒めを作るなら、日本料理で有名な野崎洋光さん考案の「万能味噌だれ」を作っておけば、簡単に味噌味の炒め物ができます!これだけで味が決まり、こっくり美味しい味噌炒めに。1人分も簡単です!NHKの「きょうの料理」で知って作ってみたら、本当においしかったので、さっそく覚え書き!

しかも、炒め物だけでなく、シソみじん切りを混ぜて「焼きおにぎり」に塗ったり、ふろふき大根にのせたり、ネギ(万能ネギやワケギ)のみじん切りを混ぜて油揚げに入れて「ネギ味噌はさみ焼き」にしたり、工夫次第でいろいろ大活躍するんです。

炒め物:味噌炒め

作り方は、本当に簡単!ぜひレパートリーにいれましょう。「万能・味噌だれ」の作り方、そしてそれを使った味噌炒め「豚肉とセロリの炒め物」を紹介します。

<4-1.味噌だれの作り方>

【材料】(つくりやすい量)
冷蔵庫で1~2か月は充分保存できるので、少し多めに作ります。
・味噌  200g
・砂糖  50g
・酒   大さじ1
・みりん 大さじ1

▼味噌はお手持ちの好みのもので。ただ甘さが違うので、八丁みその場合は砂糖を65g、西京みその場合は砂糖を入れずに作るといいそうです。

砂糖の量は、50g=大さじ6とあったのですが、てんさいグラニュー糖(GI値が低いので、これで料理もしています)だと、大さじ4.5ぐらいが50gでした。50gだとやや甘めで、しっかりした味になります。お好みで、1,2割減らしてもいいかもしれません。

【作り方レシピ】
(1)材料を全て鍋に入れ、中火にかける。ヘラで2~3分混ぜて練る。(下の写真A)
(2)少しだけトロっとするぐらいになったら火を止め、粗熱が取れたら容器に入れ冷蔵庫で保存する。

A. ヘラで混ぜながら練る。
炒め物:味噌炒め2

B. このぐらいになればいい。
炒め桃:味噌炒め3

C. 容器に入れて冷蔵庫に。1,2か月ほど充分持ちます。(追記:5か月冷蔵庫で保存しても大丈夫でした。自己責任でお試しください)
炒め物:味噌炒め5

<4-2.豚肉とセロリの「万能味噌だれ」炒め>

好きな具材を炒めてから、最後に「味噌だれ」をからめるだけ!1人分だって、手軽にできます。

ここでは、食べごたえのある豚バラ肉と、爽やかなセロリの取り合わせ。こっくりして美味しかったです。お好きな部位の豚肉(牛肉でも可)と、野菜はセロリ以外にも、キャベツ、なす、ピーマン、ネギ、人参、玉ねぎ、ブロッコリーなど、お好みの取り合わせで作ってみてください。

炒め物:味噌炒め6

【材料】(2人分)
・豚バラ肉 (薄切り)200g
・セロリ1本 (100g)
万能味噌だれ 60g~70g
・サラダ油 大さじ1
・(あれば)白ごま 大さじ1

豚肉は、ロースや切り落とし等でもOK。
万能味噌だれは、お好みで増減してください。70gだととてもしっかりした味です。

【作り方レシピ】
(1)【豚肉の準備】豚肉を食べやすい大きさに切って、熱湯で軽く湯通しし水気を切っておく。
  ▼より丁寧にするなら、茹でてから氷水につけ水気を切ります。面倒なので省きましたが、それでも美味しかったです。
(2)【セロリを炒める】セロリを茎と葉に分け、茎は幅1cmの斜め切りに。葉は食べやすく切る。フライパンに油を入れ熱したら、セロリの茎、葉の順に入れ、茎が透き通ってくるまで、強火で1,2分炒める。
(3)【豚肉も炒め、味噌を入れる】豚肉も入れて軽く炒め、味噌だれを入れて、全体にからめる。あれば白ごまをふり、お皿に盛る。

◎豚肉を軽く茹でておくと、長く炒めなくていいので柔らかく仕上がります。また、脂も落ちてヘルシー。

<4-3.焼きおにぎり、油揚げのネギ味噌はさみ揚げ等>

味噌炒め:応用

◎下のように、みじん切りのしそ、あるいはワケギやネギを混ぜる(味噌30gに大さじ2ぐらい)。

味噌炒め:応用

油揚げの挟み焼きは、油揚げの長辺を横・真ん中からカットして袋にし、味噌を均等に詰める。両面がカリッと焼けたら、カットする。

味噌炒め:応用

魚のみそ焼きは、かじきまぐろ等を両面9割ぐらい焼いてから、味噌を塗り、焼き上げる。

ディップを作る:万能味噌だれ30gに、サワークリーム大さじ2を合わせる。(とても相性がいい)野菜スティックなどにつけて、いただく。

味噌炒め:応用

5.味噌とバターで味付け

チキンや豚などのソテー、あるいは、野菜との炒め物(例えば、豚肉とピーマンとか)に、「同量のバターと味噌を混ぜ合わせたもの」で最後に味付けをします。

炒め物バリエーション

簡単なのにコクが出て、いつものソテーや炒め物がおいしくなります。ナスやピーマンなどだったら、野菜単品だけの炒め物でも美味しくできます。(写真下は、鶏むね肉1/2枚のソテー)

炒め物バリエーション

もし少し凝るなら、具材に焼き色がついたら「味噌+同量の料理酒+同量の砂糖(例えば、全て大さじ1)」を混ぜたもので弱火で炒め、具材に火が通って、汁気がなくなったら、最後にバターを少し(味噌の量の1/3~1/2)加えて炒めると、より丁寧な美味しさです。

◆NHKの「BENTO EXPO」という番組でも、「味噌バター・チキン」(鶏肉を味噌バターで炒めたもの)が冷めてもおいしいので、お弁当に最適と紹介されていました。『味噌+同量のバター+少量の砂糖』をあらかじめ混ぜたものを作っておけば、朝のお弁当製作がラクになるということでした。砂糖はつなぎの役割。混ぜたものを小分けにして冷凍しておいても、いいですね。

6.白ワインで、炒め煮

鶏肉かソーセージなどと野菜を炒めるとき、白ワインで炒め煮や蒸し煮にすると、いつもと違ったお洒落な味付けになります。

【鶏肉の場合の作り方】
塩・コショウした鶏もも肉1枚を大きめにカットする。フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ香りがしたら、鶏を入れて炒める。焼き色がついたら野菜(玉ねぎ・パプリカ・ズッキーニ・茄子など好きなもので)も加えてサッと炒め、白ワイン100cc・コンソメ顆粒少々・ローリエ1枚を入れ、蓋をして15~20分ぐらい弱火で蒸し煮焼きにする。最後に塩・胡椒で味を整える。

【ソーセージの場合の作り方】
野菜(キャベツ・玉ねぎ・パプリカなど好きなもので)とソーセージを鍋に入れて、バター50g・白ワイン100cc・コンソメ顆粒少々・ローリエ1枚を入れ、蓋をして15~20分ぐらい弱火で蒸し煮する。少し煮汁が残るぐらいが、出来上がり。最後に塩・胡椒、そしてお好みで酢(白ワインビネガーやアップルビネガー)をほんの少し加え、味を整える。マスタードなど添えてもOK。