オムレツの具材(中身)を変化させて、少し目先の変わったオムレツが食べたい。そんなときは、この料理!スパニッシュオムレツ「トルティージャ」はスペインの代表的な卵料理で、出来たての温かいうちでも、冷めても美味しく、前菜としてパンと食べたり、ブランチにしたり、おつまみの小皿料理(タパス)としても食べられます。(トルティーヤではないですよ!←これはメキシコ料理です^^ )

スパニッシュオムレツ定番の具は、じゃがいもと玉ねぎ。子どもも大好きな味です。でも基本を覚えたら、好きな野菜やひき肉、魚介類など何でも自由に入れて大丈夫!このページの最後では、「残ったポテトサラダで作ったトルティージャ」を紹介しています。

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中の卵をとろ―っとさせるか、しっかり固くするかは、お好みによって焼き時間を変えて調整できます。(本場スペインでは、固めが好きな人が多いと、作り方を教えてくれたスペイン人の友人が言っていました)

中身の具材は、わざわざ作らなくても、残り物の煮物や野菜炒め、汁気のないポテト等のサラダ、冷凍食品などでもOK卵に混ぜるだけなので、慣れたら何でも作ってみましょう。

サーブするときは、焼いたししとう、細切りピーマン、あるいはトマトなどをトッピングすると、見た目も味わいもランクアップします!(ししとうは、スペインでとてもポピュラー。スペイン北西部ガリシア州が原産で良く食べられているためのようです)

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▼使うフライパンについて
できれば、大(20㎝以上)と小(18㎝ぐらい)があると便利。
大きいフライパン(20㎝以上)で具材をしっかり炒めて、仕上げには小さいフライパンを使えば、高さのあるトルティージャが作れます。

◆材料(出来上がりは18㎝のフライパン1台分=4-5人分)
◎もう少し大きいフライパンで焼くなら、適宜量を増やしてください。

・卵  4個
・じゃがいも 2個(約250-300g)
・玉ねぎ 中1個(約150-200g)

・オリーブオイル  約大さじ3
・塩  小さじ1/2

・ししとう(あれば、トッピングに)

じゃがいもは、できればメークインがしっかりした食感で崩れにくくて良いですが、あるもので大丈夫です。
オリーブオイルは、エキストラバージンオリーブオイルでなく普通のオリーブオイルでOK。
ししとうの代わりに、ピーマンの細切りなどでもOK.

◆作り方レシピ

【玉ねぎとじゃがいもの下ごしらえ】

(1)玉ねぎを薄くスライス(または小さな四角に)。じゃがいもを縦1/4にしスライス(厚さ約3㎜)。全部ボールに入れ、オリーブオイル(約大さじ3)をかけて混ぜる。
▼オリーブオイルは、多すぎないように。

(2)フライパンに入れて蓋をし、弱火~中火ぐらいで柔らかくなるまで炒める(蒸らし炒め)。最後に塩を少し振る。
▼15-20分ほど炒める。若干色づいてもいい。
あまり強くない火でゆっくり火を通す。放置気味で、たまに混ぜるぐらいでいい。

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(蓋をして蒸らし炒め)

【溶き卵と合わせてフライパンで焼く】

(4)大きめのボールに卵4個を溶き、塩を入れて混ぜたら、玉ねぎ・じゃがいもを入れて良く混ぜる。

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(5)直径18㎝のフライパンに少しオリーブオイルを入れて、火にかけ、しっかり温める。

(6)卵の生地を入れ、軽くフライパンを振ってならしたら、中火で5分ほど焼く。
しっかりした固さの仕上がりが好みなら、蓋をして弱火で7,8分焼いてもいいです。

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【焼いている間に、ししとうを焼く】

(7)しし唐をオリーブオイルでしっかり炒める。

【トルティージャの反対面を焼いて、仕上げ】

(8)フライパンにお皿を蓋のようにかぶせて、そのままひっくり返し、お皿に卵生地をのせる。お皿からすべらしながら、卵生地をフライパンに戻し、反対の面を中火で2,3分焼く。
一度だけ返して焼くと、中がトロッとしたトルティージャに仕上がります。固めのトルティージャがいいなら、何度かひっくり返して焼きます。

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(9)好みの固さに焼けたら、お皿にのせる。(少し焦げ目のついたぐらいが美味しいと、スペインの人が言っていました)

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(10)好みで、焼いたししとうを乗せて出す。
▼ししとうは、しっかり炒めてある方がおいしいです。

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▼細切りピーマンを炒めて代用

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◆残りのポテトサラダで作ったトルティージャ

◎マヨネーズではなく、ドレッシングで作ったポテトサラダの残りを具に。オリーブ、ツナ、ゆで卵など入っていますが、美味しかったです!

◎ポテトサラダが少なめだったので、卵は3つ使用。フライパンはいつもの18㎝。少し高さのないトルティージャでした。

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卵は、1日何個まで?

卵についての常識が変わっているのをご存じですか?
卵の摂取量と体内のコレステロールの増加には、関連性がないとわかったため、2015年、日本の厚生労働省とアメリカFDA(食品医薬品局)の食事摂取基準において、卵の摂取量の上限がなくなりました(つまり、何個食べてもいいということです)。かえって卵はいろいろなアミノ酸を含む完全食なので、血管の健康には欠かせないです。偏食・食べすぎも困りますが、「もう、今日は卵を1個食べたから・・・」などと気にする必要はありません。詳しくは、こちらのニュースにあります。>> 週刊現代(ttps://gendai.media/articles/-/117734)