ひじき煮というと少し構えてしまいますが、フライパンで作ると、なんだか敷居が低くなります。

一緒に煮るのは、人参と油揚げがあればいいですが、大豆の水煮か、シイタケ(きのこ類)、レンコンなど、どれかひとつでも加えるとより美味しく、栄養的にもプラスになります。

ひじき煮

ごぼう、ちくわ(練りもの)、茹でた枝豆、さやいんげん(細切りにして)、さらには鶏ひき肉などを入れる人もいます。根菜などは、食べやすい小さめに、あるいは薄めに切るのがコツでしょうか。入れる具の量で、少し調味料を多めにしたり適宜判断します。

ここでは、大豆の水煮を加えた作り方レシピを紹介します。もし余ったら、卵焼きにいれたり、ご飯と混ぜておむすびにしたり、チャーハンにしたり、いろいろ応用できます。(最後にひじき煮のチャーハンのレシピあり!)

フライパンは、深めのフライパンがあると作りやすいかもしれません。

◆材料(副菜として4-6人分ぐらい)

・乾燥ひじき 15g
(芽ひじきなど、おすすめ)
・にんじん 1/2本ぐらい
・油揚げ  1~2枚
・大豆の水煮 100gぐらい
・サラダ油  大さじ1

【煮汁】
・だし   200㏄(1カップ)
・砂糖  大さじ1
・酒   大さじ1
・醤油  大さじ1弱
・みりん 大さじ1弱

★だしが無いときは、水200㏄+顆粒だしの素(小さじ1)でも大丈夫です。

◆作り方レシピ

(1)乾燥ひじきを水に30分浸けて戻す。流水で2,3回洗ってから、ザルにあげ水気を切る。
▼【注意】ひじきはヒ素(無機ヒ素)を多く含むので、しっかり水に戻しましょう。戻し水は、決して使わないようにします。(詳しくは、下のコラム「ひじきについて」を参照)

(2)具材を切る。にんじん・油揚げは短冊切りなどお好みで。
▼薄めに切ったほうが、火が通りやすいです

(3)フライパンに油を熱し、ひじきを入れて水気を飛ばすように炒める。油が回ったら、他の具材を入れて1,2分炒め、煮汁の材料(だし、砂糖、酒、醤油、みりん)を入れ軽く混ぜる。

(4)フライパンに蓋をして、弱い中火か、強めの弱火で煮る。人参に火が通り、汁気が少なくなってきたら火を止める。しばらく置いて味を含ませ、出来上がり。

フライパンでひじき煮

ひじきについて

◆ひじきについて:イギリスの英国食品規格庁が、2004年にひじきには有害なヒ素(無機ヒ素)が多く含まれるので、あえて食べないように、との勧告を出しました。それを受けて日本で調査研究が行われ、結果として無機ヒ素が多く含まれるが、水溶性なので水にしっかり戻す、茹でこぼすなどをすれば安心、との結論を出しました。煮ひじきを作るときには、水で30分以上戻し、戻し水は使わないようにしましょう。詳しくは、下記にあります。(ちなみに他の海藻類は、ヒ素の含有量は微量なので心配ありません)

>> 東京都福祉保健局のHP「ひじきに含まれるヒ素について」

◆ひじき煮のリメイク:ひじきチャーハン
これが食べたくて、ひじき煮を作る人もいます。チャーハンにすると、とてもおいしいですよ。

ひじき煮のリメイクチャーハン

◆材料(2人分)
・ご飯 お茶碗2杯分(適量で)
・卵 2個
・ひじき煮 (好きなだけ)
◎私は多めで、ご飯の2/3-同量入れます
・醤油 少々
・塩・こしょう少々
(クレイジーソルトなどでもOK)

◎好みで、鶏がらスープの素(顆粒)少々
◎すりコゴマなどを、トッピングしてもおいしいですよ!
(写真は、すりゴマあり)

◆作り方レシピ

(1)フライパンにサラダ油を入れ、熱しておく。

(2)卵をボールに溶き、ご飯、塩・こしょうを入れて軽く混ぜる。
▼お好みで、このとき鶏がらスープの素を少々いれても良い。

(3)熱くなったフライパンに、(2)を入れ、ご飯がパラパラになり、卵も少し固まってくるまで炒める。

(4)ひじき煮を入れ、パラパラになるように炒める。

(5)醤油をフライパンの周囲からサッと回し入れ、軽く炒める。(香りづけ程度)