医学関連団体「PLOS」がPlos Medicineというジャーナルで2018年に発表した「がんに直接むすびつく10の食べ物」という研究結果。

『絶対に食べてはいけない』ということではなく、『頻繁に食べると癌になるリスクが高くなる』食べ物という意味合いなので、ちょっと安心しましたが、トマト缶が入っているんです!

それから、やはり加工肉も。これはWHOも2018年に、加工肉に癌のリスクがあると発表して、世界(特に欧米)の加工肉業界が震撼としましたが、日本だと平均的日本人の加工肉の摂取量であれば、そんなに問題はないようです。

それでは、その10の食べ物を紹介します。

1.バーベキューの肉

肉は、火で焦げるとPAHという発がん性物質ができるので、それが危険ということです。タンパク質を焦がしたものに癌のリスクがあるとは、言われていますよね。でも、トーストを焦がしたものにもPAHはできるそうなので、タンパク質だけでなく、焦げはあまり食べないほうが良いかもしれません。

2.ピクルス

発酵食品なのでピクルスは体にいいはずなのに・・・と思ったら、塩がたくさん含まれているのが良くないという話。自分で作るとピクルスに塩は入れないので、これは、加工品として売られているピクルスのことのようです。つまり塩分が多い食品は、要注意!ですね。

3.シャルキュトリ

シャルキュトリとは、ハム、ソーセージ、パテ、テリーヌなど食肉加工品全般のこと。これはWHOの発表と同じです。保存のためのいろいろな加工をし(スモークしたり、塩につけたり)、たくさんの添加物を使っているので、それらが身体によくないんですね。

4.アルコール(酒)

これは、量の問題で、摂り過ぎると癌の危険があるということ。飲むなら、ビールは1日12オンス(約354ml)まで、ワインは5オンス(約150ml)までが理想のようです。(日本酒は書いていないので、わかりません。)

5.トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は油などにもわずかに自然に含まれていますが、これを人工的に作り出してマーガリンなどに使用していました。この危険性が分かったので、アメリカでは2015年から使用禁止です。

癌だけでなく、心臓などにも悪いようです。

6.レッドミート(赤肉)

お肉には、レッドミートとホワイトミートがありますが、レッドミートは豚や牛、そして羊の肉。これも摂取量の問題で、週に18オンス(510g)以上食べるのは、癌にかかるリスクをあげることになるとのことです。

タンパク質を摂るなら、お豆やお豆腐(Tofuと書いてありました!)から摂るのがおすすめとのことです。

7.炭酸飲料

これがリストに入っているのは、いかにも欧米の調査だなと思います。コカコーラの消費量など、アメリカでは半端ないですものね。

炭酸飲料は砂糖をたくさん含んでいるので、体重が増えて脂肪がつき太ってしまい、その結果、癌のリスクがあがるということで危険視しているようです。

また、砂糖と癌の関係の研究は、今行われている最中とのことなので、その結果が気になりますね。

8.電子レンジでつくるポップコーン

ポップコーンの袋の内側に、ポップコーンがくっつかないようにPFOA(パーフルオロオクタン酸/人工的な化学物質)が使われています。それが、リスクを高めるそうです。

この物質は、テフロン加工のフライパンにも、フライパンの表面にPTFEを接着する助剤として使われています。表面がはげたフライパンを使うのは良くない、というのは、PFOAが表面に出てくるからなんですね。

また、フライパンのフッ素樹脂(テフロン)加工とは、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン/摩擦係数の少ない、滑りを良くする物質)を塗ることで、「230℃で粒子が発生し、360℃で有毒ガスが発生する」と言われています。

テフロン加工のフライパンの使用も、ちゃんと使用書に書いてあることを守ったほうがいいですね。

9.缶詰のトマトとトマトソース

これは、缶の内側に使用されているBPA(ビスフェノールA)が危険なため。この化学物質は、女性ホルモンのひとつエストロゲンに似た作用を持ち、健康にさまざまな影響を及ぼすとされています。

トマトは強い酸性なので、ビスフェノールAが溶けだしやすくなっているそうです。他の酸性の食品も、缶詰のものは注意したほうがいいようですよ。

欧米では多くの消費者がすでにBPAを避けるようになり、『BPAフリー』とかかれたものも登場しています。でも、ビスフェノールAに代わる物質、BPS(ビスフェノールS)にも危険の可能性があることが分かりました。

トマトやフルーツは、やっぱり生のものを買ったほうがいいかもしれません。また豆類でも、缶詰は危険だという人もいます。

●BPA(ビスフェノールA)・BPS(ビスフェノールS)は、プラスチックボトルにも使用されています

10.熱い飲み物

これに関してはいろいろな意見があり、WHOはこれを最近リストから外しました。でも華氏145度(摂氏で65度)か、それ以上の温度のものを摂ると食道がんになるリスクが高くなるという研究結果があるそうで、このリストには入っています。

私は猫舌なので、あまり関係ないかなと思っていたのですが、65度以上が危ないなんて・・・。油断できませんね。

参考:https://www.rd.com/health/healthy-eating/foods-tied-directly-to-cancer/