免疫力アップには、腸を元気にする腸活が大事なのは、もう周知のことですね。そして腸を元気にするには、善玉菌(乳酸菌など)を増やすことが必須ということも。

腸の中の乳酸菌の量は、子ども時代を過ぎるとどんどん減って、中高年ではかなり少なくなっています。だから、乳酸菌を毎日摂ることが必要なのです。(お肉などのタンパク質の摂り過ぎは、腸の中をアルカリ性にして、悪玉菌が活性化してしまいます)

ヨーグルトとキムチ

そこで善玉菌(乳酸菌)を増やすのにいいのが、ヨーグルトとキムチ。動物性の乳酸菌と、植物性の乳酸菌です。

健康長寿と言われる人たちも、これらを毎日食べています。「林修三の今でしょ!講座」という番組でも、このヨーグルトとキムチが一緒に取り上げられていました。ここでは、その内容や調べたことをまとめます。

乳酸菌が多いことはあまり知られていないかもしれませんが、キムチも、とても優秀な発酵食品!ぜひ食事に取り入れていきましょう。

ヨーグルトの腸にいい食べ方、毎日の食べたい量は?

ヨーグルトは、朝食・昼食・夕食のいつ食べてもいいのですが、ただ、食前よりは、食後に食べるほうが、胃酸にあまり攻撃されず、腸に届く量が増えるそうです。

ヨーグルトとキムチ

そして、ヨーグルトを30秒ほど電子レンジで温めて、40℃ぐらいにして食べるのが、大事なコツ。

乳酸菌は40℃ぐらいで活発になるので、このほうが腸に届きやすくなるそうです。ちょっとヨーグルトの酸味が増すようですが、慣れるとおいしくなります。

1日に食べたい量は、ヨーグルト1個(80~100g)ほどです。(ヨーグルトはカルシウムも豊富で、100gで120mlぐらい含まれています。大人の1日のカルシウム必要量は650ml~800mlなので、これでだいぶ摂れます)

また、ヨーグルトは毎日食べたほうがいいのです。1週間、2週間と続けていくと腸内の乳酸菌がだんだん増えていき、8週間ぐらいでとても多くなりますが、そこで食べるのをやめたら、すぐにガクンと量が減ります。

ハチミツや旬のフルーツと食べるとその糖分が善玉菌のエサになるので、より良いそうです。

腸に生きて届かなかった、死んだ乳酸菌でも、善玉菌のエサになって腸にいいそうなので、生きて届くかどうかはあまり気にしないで、毎日食べることを頑張ったほうがいいかもしれません。

キムチの腸にいい食べ方、1日の必要量、キムチと一緒に食べたいものは?

キムチにも乳酸菌がいっぱい!どちらかというとキムチの乳酸菌の方が、ヨーグルトより生きて腸に届きやすいそうです。塩にもまれたり低い温度にさらされたり、過酷な環境で育ってきたタクマシイ乳酸菌だから、環境に強いんです。

「林修三の今でしょ!講座」では、「人口消化液につけて生き残った乳酸菌の比較」をしていました。下の映像ですが、びっくりしたので載せます。左側のヨーグルトの乳酸菌に比べると、右側のキムチの乳酸菌は、驚くほど増殖しています。

ヨーグルトとキムチの乳酸菌比較

キムチと言えば韓国ですが、最近のイギリスの研究では、2030年には韓国が世界で最長寿の国になるのではないかと予想されています。これもキムチパワーのお陰も大きいようです。

そんなキムチですが、より酸っぱいキムチのほうが乳酸菌が多く含まれるとのこと。また、やはり高温で加熱すると乳酸菌は死んでしまうので、炒めたり鍋に入れるよりは、そのまま食べたほうがいいようです。(あるいは最後に入れて混ぜるぐらいとか)

1日に食べたい量は、50g(小皿1杯ぐらい)ほど。お箸で2ツマミぐらいで、下の写真ぐらいの量。そんなにたくさん食べる必要はないのですが、やはり毎日食べることが大事だそうです。

ヨーグルトとキムチ

そして、一緒に食べるといいものが3つあります。(どれが一番いいとかは、ありません)

1.豆腐+キムチ(キムチを豆腐のトッピングに)
豆腐(大豆)のオリゴ糖が腸内で善玉菌のエサになるので、パワーアップします。豆腐の上に乗せたりして食べるだけ。

2.わかめ+キムチ
わかめには、水溶性の食物繊維がたくさん含まれ、これらも善玉菌の良いエサになるそうです。

3.納豆+キムチ
納豆(大豆)のオリゴ糖は、腸内で善玉菌のエサになるので、お豆腐同様パワーアップ。納豆菌にも良い効果がたくさんあります。

(でも納豆も、アツアツのご飯(約65℃)と食べると納豆菌が弱って効果が減少するので要注意!50℃以下ならOKです)

◎「納豆+キムチ」をさらにひと工夫!
これは、東京・麻布にある韓国食品センターでキムチを買った時に教えていただいたのですが、単に混ぜ合わせるだけでなく、キムチと納豆を混ぜて少し置いて、熟成させることで乳酸菌が分裂して増殖します。そうするとより多くの乳酸菌を摂ることができます。

⇒【熟成・納豆キムチの作り方レシピ】おすすめの方法は、朝、納豆1パックにキムチを50gぐらい(2つまみぐらい)入れて混ぜ、冷蔵庫で夜まで寝かせて、夕飯のときに食べる方法。就寝中の血栓予防にもなって、いいそうです。(朝は内臓が活発に動き出すため、夜、善玉菌を摂取するほうが良いそうです)

▼こんな感じで冷蔵庫に半日入れておきます。

ヨーグルトとキムチ

参考:https://www.azabukimuchi.co.jp/hpgen/HPB/entries/14.html

韓国食品センター(東京・麻布)のキムチは、目の前にある韓国大使館御用達でとてもおいしいです!ネット通販もしています。

(まとめ)わかめ、納豆、お豆腐。どれも単体でも、とても身体にいいものなので、ぜひキムチと合わせて食べたいですね。

また、健康長寿の人には、生野菜のサラダにキムチを乗せて、ドレッシング代わりに混ぜて食べる人もいました。そのサラダには、ワカメも入っていました。ドレッシングを使わないと、オイルや塩の摂取量が少し減りますね。さすが、です!