日本でも冬に少し見ることが多くなったサボイキャベツ(Savoy cabbage)。英語ではKing SavoyとかWinter Kingとも言われ、日本名は、ちりめんキャベツ、または黒サボイキャベツと言われることもあります。生活クラブ生協でも最近年に1,2度取扱いがあります。
葉は、ちりめん生地のように縮れがあり、スープやドレッシングが絡みやすくなっています。外側の葉はかなり濃い緑色で、厚みがあるためやや固く、スープやロールキャベツなど火を通す料理向き。内側の葉は、色も厚みも薄いので、生で食べるサラダなどに使えます。どちらも、普通のキャベツと違う独特の食感が魅力です。
外側の葉を剥いたら、内側の葉は下の写真のような感じです。
1.外側・内側の葉のレシピ: サボイキャベツと塩のスープ
外側の葉を使って、よくキャベツだけのスープを作ります。レシピや説明は、このHP内の下記ページに。サボイキャベツで作ると独特の美味しさ!もちろん内側の葉も使ってOKです!
2.外側・内側の葉のレシピ: サボイキャベツと鶏肉のポトフ
外側の葉は(もちろん内側の葉も)、煮込み料理に向いています。
これは鶏肉や野菜とのポトフ。ゆっくり煮るとコンソメなど入れずにとてもいい自然の味が出ます。素材のおいしさを楽しめるポトフ。(写真で、あまり葉の色が濃くないのは、いちばん外側の葉は上のスープに使ったためです)
材料にさつまいもを入れると、甘みがでます。ジャガイモにするなら煮崩れに注意。メークインがいいかもしれません。他に好きな野菜を入れてもいいです。
厚手のしっかり蓋ができるホーロー鍋などだと、15分ほど煮てそのまま置いておき、予熱で火をいれてもOK。(朝作り、夕方温め直して食べることもできます)
◆材料(4人分)
・サボイキャベツ 1/2個ぐらい
・鶏肉 (鶏モモなど1枚、または鶏手羽元など数本)
・さつまいも 大1本
(じゃがいも中4個ぐらいでもいいが、煮崩れに注意)
・人参 1本
・玉ねぎ 大きめ1個
・ハーブ類(パウダー)
[あればエルブ・ド・プロバンスひとつまみ、
又は、タイム、ローズマリー、フェンネルなど複数をごく少量
又は、ローレル1枚]
・塩 ひとつまみ~
・ブラックペッパー(ホール)お好みで数粒
・水 600㏄~
◆作り方レシピ
【野菜、肉の準備】
(1)サボイキャベツを、芯はつけたまま食べやすい大きさにカットする(出来上がりの写真参考)
(2)他の野菜を大きめのひと口大に切る。
(3)鶏肉は、もも肉や胸肉の場合は大きめに切って、鶏手羽元の場合はそのままで、塩コショウをふって下味を少しつける。
【炒め、煮る】
(4)鍋にオリーブオイルをひいて中火で熱し、鶏肉を皮を下にして入れ、焼き色をつける。
(5)玉ねぎを加え混ぜ、油が回ったら、水600㏄を入れ、サボイキャベツ以外の野菜を入れる。
▼水は、サボイキャベツ以外の具がしっかり浸かる量を入れる(キャベツが少し浸っても良い)。もし水が足りなかったら、さらに加える。
▼野菜から水分が出るので、キャベツはあまり浸からなくても大丈夫です。
(6)塩、ハーブ、お好みで黒こしょうを加え、水と軽く混ぜる。
(7)キャベツを入れる。煮崩れを避けるため、他の野菜をカバーするようにいちばん上に置く。
(8)弱めの中火にして、煮る。
★普通の鍋の場合:30分~、充分火が通るまで、弱めの中火で煮る。
★しっかり蓋のできる厚手のホーロー鍋の場合:弱めの中火で、15分ほど煮て火を止め、後は余熱で味が染みるように置いておく。(朝煮て、夜までそのまま。温めなおして食べてもOK)
3.内側の葉のレシピ: サボイキャベツ、りんご、ドライレーズンのサラダ
サボイキャベツの、内側の柔らかい葉を使ったサラダ。少し甘みをプラスするためにドライレーズン、りんごを組合せています。
2、3時間以上置いて、味をしっかり馴染ませるのがポイント。
他には、普通のキャベツで作るいつものコールスローを、サボイキャベツの千切りで作っても美味しいですよ。
◆材料
・サボイキャベツの内側の葉 適量
・りんご 適量
・ドライレーズン 適量
・酢(できればリンゴ酢、アップルサイダー・ビネガーなどがおすすめ)
・エキストラバージン・オリーブオイル
・塩 ひとつまみ
★酢とオイルの量は、酢1:2で作り、お好みで調整してください。
▼違うドライフルーツを入れても、またナッツ類を少し砕いて入れても美味しいです。
◆作り方レシピ
(1)サボイキャベツを洗ってよく水を切り、千切りにする。
(2)リンゴを薄くスライスする。
(3)ボールにオイル、酢、塩を入れてドレッシングを作る。
▼少し酢の味が強いほうが、美味しくなります。
(4)(3)にサボイキャベツ、リンゴ、ドライレーズンを入れて、よく混ぜる。
(5)2,3時間以上おいて、味をなじませる。